コピック マルチライナープラス 公式画像コピック マルチライナープラス

コピックユーザーなら、きっとわかる感覚があります。使い終わったマルチライナーを捨てるとき、ほんの少しだけ胸が痛む、あの感覚。「でもしょうがない、使い捨てだから」──そう言い聞かせてきた人たちに、ついにその日が来ました。

ずっとモヤモヤしていた、あの瞬間の話

コピックのマルチライナーは、イラストを描く人なら誰もが知っているドローイングペンです。耐水性・耐アルコール性の顔料インクで、コピックマーカーで着彩しても線がにじまない。0.03mmの極細からブラシタイプまで揃った線幅。イラスト・漫画・ペン画を描く人たちの相棒として、長年の信頼を積み上げてきました。

でも、ひとつだけ引っかかっていたことがあります。使い捨てだということです。

💭 マルチライナーユーザーのリアルなモヤモヤ
  • 😶
    「インク切れるたびに捨てるの、なんか申し訳ない」
    ── 特に0.03mmは高い。もったいなさが倍増する。
  • 😶
    「ペン軸のデザインが好きなのに、本体ごと捨てないといけない」
    ── 愛着が湧いても、インクが切れたら終わり。
  • 😶
    「ペン先が少し傷んできたとき、インクはまだあるのに……」
    ── ニブだけ交換できたらいいのに、という声は昔からあった。
  • 😶
    「ゴミが増えていくのが地味に気になる」
    ── たくさん描く人ほど、捨てる本数も増える。

コピック公式サイトによると、「マルチライナープラス」はこれらのユーザーの声を受けて開発されたといいます。「求める線を、ここに。プラスひとつの自由に、相棒を見つける。」というコンセプトのもと、ついに「育てられるミリペン」が誕生しました。

インクカートリッジが、交換できる。
ペン先(ニブ)も、交換できる。
ミリペンが、ようやく「育てる道具」になった。

8+1カラー展開──この充実度がすごい

マルチライナープラスは、発売時から「8+1」の計9色展開です。ブラック1色だった交換式の前モデル(マルチライナーSP)と比べると、この時点でもう大きな進化です。

🎨 カラーラインナップ(全9色)
ブラック
クールグレー
ウォームグレー
セピア
ブラウン
ワイン
コバルト
オリーブ
ラベンダー

ブラック(1色)+カラー(8色)の計9色。従来のマルチライナーと同じ顔料インクで、耐水性・耐アルコール性を維持しています。カラーはコピックマーカーとのなじみを意識した色味が揃っています。

線幅は3種類──0.1・0.3・0.5

発売時の線幅は3種類。細い線・主線・太線の3ステップで、多くの描画シーンをカバーできる設計になっています。

0.1mm
細かいディテール・ハッチング・繊細な輪郭線に
0.3mm
主線・人物の輪郭線・標準的なライン描きに
0.5mm
太めの輪郭線・背景の強調・インパクトのある線に

「0.03mmがないじゃないか」という声はきっと出ると思います。ただ、交換式という新しい設計に移行するにあたって、まず使用頻度の高い3線幅からのスタートというのはリアルな判断だと感じます。今後の展開に期待しながら待ちましょう。

「育てる」ということ──インクとニブの交換方法

マルチライナープラスの核心は、インクカートリッジとニブの交換です。コピック公式サイトでは交換方法が図解で紹介されています。

🔄 インクカートリッジの交換手順
1
ペン先キャップを外す
ペン先側のキャップを取り外します。
2
尾栓(後端キャップ)を外してカートリッジを取り出す
後端のキャップを回して開け、使用済みカートリッジを取り出します。作品の上での作業はインク汚れの原因になるため注意。
3
新しいカートリッジを装填して尾栓を閉める
新しいカートリッジを装填し、尾栓をしっかり閉めます。
4
ペン先が出るまで数分待つ
インクがニブに馴染むまで少し待ってから使い始めます。
✏️ ニブ(ペン先)の交換手順
1
ペン先キャップを外す
ペン先側のキャップを取り外します。
2
トゥイーザーでニブを抜く
別売りのトゥイーザー(ピンセット型ツール)でニブをつかんで引き抜きます。素手でも可能ですが、トゥイーザーを使うと安定します。
3
新しいニブを差し込む
交換用ニブをペン軸にまっすぐ差し込み、しっかり固定されたことを確認します。

万年筆のニブ交換やインク補充と似た感覚で、「このペンと長く付き合っていく」という体験がここにあります。使えば使うほど手に馴染み、自分だけの一本になっていく。それがマルチライナープラスの言う「育てる自由」です。

ラインナップと価格

単品(1本)
297円(税込)
線幅0.1・0.3・0.5、カラー9色から選択
5本セット
1,485円(税込)
各色・各線幅をまとめて購入できる仕様
8本セット
2,376円(税込)
0.1・0.3の2線幅×カラーセット

公式FAQから読み解く、気になるポイント

コピック公式サイトには、マルチライナープラスのよくある質問ページが既に設けられています。主な内容を整理しました。

❓ よくある質問(コピック公式サイトより)
マルチライナーとの違いは何ですか?
インクカートリッジとニブが交換できる点が最大の違いです。本体を使い続けながらメンテナンスができます。インクの特性(耐水性・耐アルコール性)は従来品と同様です。
マルチライナーのカートリッジはマルチライナープラスに使えますか?
互換性はありません。マルチライナープラス専用のカートリッジをお使いください。
コピックマーカーで着彩してもにじみませんか?
乾燥後はコピックのアルコールマーカーでにじみにくい設計です。従来品と同様の特性を継承しています。
ニブはどこで購入できますか?
交換用ニブは別売りで、コピック取り扱い店舗・公式オンラインストアで購入できます(発売時期は本体と同時予定)。
Editor's Note

「マルチライナーのカートリッジとの互換性なし」という点は、既存ユーザーにとって少し惜しいところかもしれません。ただ、これは交換式という新しい設計に対応した専用規格であるため、むしろ今後の展開(線幅追加・カラー追加)への対応力を高めるための判断だと読み取れます。

個人的に注目しているのは、カラーインクで交換式を実現した点です。ブラックのみだったマルチライナーSPに対して、9色で交換式を実現したマルチライナープラスは、カラーでライン描きをするイラストレーターにとって長年の悩みを解消する製品です。


文具女子博2026で先行体験できます

コピックは2026年6月11日〜14日、有明GYM-EXで開催される「文具女子博トーキョー2026」に出店します。マルチライナープラスを実際に手に取って試し描きできる機会が設けられる予定です。発売前に「育てる道具」の感触を確かめてみてください。

📋 製品スペックまとめ(公式情報)
発売日2026年7月中旬予定
価格(単品)297円(税込)
セット5本セット 1,485円 / 8本セット 2,376円(税込)
カラーブラック+8色カラー(クールグレー・ウォームグレー・セピア・ブラウン・ワイン・コバルト・オリーブ・ラベンダー)
線幅0.1mm / 0.3mm / 0.5mm
インク耐水性・耐アルコール性の水性顔料インク(コピックマーカーでにじみにくい)
交換対応インクカートリッジ+ニブ(ペン先)交換可能(専用規格)
発売元トゥーマーカープロダクツ株式会社(コピック)
先行体験文具女子博トーキョー2026(6/11〜14、有明GYM-EX)コピックブース

📌 「やっと来た」を、大切にしたい

9色展開、3線幅、インクカートリッジ+ニブ交換対応。数字だけ見ればシンプルなスペックですが、「使い捨てのミリペンが育てる道具になる」という一点の価値は、ずっとモヤモヤしていたコピックユーザーには刺さるはずです。

交換パーツのコスト感、実際の使い心地、今後の線幅・カラー展開──確かめたいことはまだたくさんあります。Bungu Postでは発売後の使用レポートも続けてお届けします。

まずは文具女子博2026(6/11〜14)で手に取ってみてください。

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