コピック マルチライナープラス
コピックユーザーなら、きっとわかる感覚があります。使い終わったマルチライナーを捨てるとき、ほんの少しだけ胸が痛む、あの感覚。「でもしょうがない、使い捨てだから」──そう言い聞かせてきた人たちに、ついにその日が来ました。
ずっとモヤモヤしていた、あの瞬間の話
コピックのマルチライナーは、イラストを描く人なら誰もが知っているドローイングペンです。耐水性・耐アルコール性の顔料インクで、コピックマーカーで着彩しても線がにじまない。0.03mmの極細からブラシタイプまで揃った線幅。イラスト・漫画・ペン画を描く人たちの相棒として、長年の信頼を積み上げてきました。
でも、ひとつだけ引っかかっていたことがあります。使い捨てだということです。
コピック公式サイトによると、「マルチライナープラス」はこれらのユーザーの声を受けて開発されたといいます。「求める線を、ここに。プラスひとつの自由に、相棒を見つける。」というコンセプトのもと、ついに「育てられるミリペン」が誕生しました。
ペン先(ニブ)も、交換できる。
ミリペンが、ようやく「育てる道具」になった。
8+1カラー展開──この充実度がすごい
マルチライナープラスは、発売時から「8+1」の計9色展開です。ブラック1色だった交換式の前モデル(マルチライナーSP)と比べると、この時点でもう大きな進化です。
ブラック(1色)+カラー(8色)の計9色。従来のマルチライナーと同じ顔料インクで、耐水性・耐アルコール性を維持しています。カラーはコピックマーカーとのなじみを意識した色味が揃っています。
線幅は3種類──0.1・0.3・0.5
発売時の線幅は3種類。細い線・主線・太線の3ステップで、多くの描画シーンをカバーできる設計になっています。
「0.03mmがないじゃないか」という声はきっと出ると思います。ただ、交換式という新しい設計に移行するにあたって、まず使用頻度の高い3線幅からのスタートというのはリアルな判断だと感じます。今後の展開に期待しながら待ちましょう。
「育てる」ということ──インクとニブの交換方法
マルチライナープラスの核心は、インクカートリッジとニブの交換です。コピック公式サイトでは交換方法が図解で紹介されています。
万年筆のニブ交換やインク補充と似た感覚で、「このペンと長く付き合っていく」という体験がここにあります。使えば使うほど手に馴染み、自分だけの一本になっていく。それがマルチライナープラスの言う「育てる自由」です。
ラインナップと価格
公式FAQから読み解く、気になるポイント
コピック公式サイトには、マルチライナープラスのよくある質問ページが既に設けられています。主な内容を整理しました。
「マルチライナーのカートリッジとの互換性なし」という点は、既存ユーザーにとって少し惜しいところかもしれません。ただ、これは交換式という新しい設計に対応した専用規格であるため、むしろ今後の展開(線幅追加・カラー追加)への対応力を高めるための判断だと読み取れます。
個人的に注目しているのは、カラーインクで交換式を実現した点です。ブラックのみだったマルチライナーSPに対して、9色で交換式を実現したマルチライナープラスは、カラーでライン描きをするイラストレーターにとって長年の悩みを解消する製品です。
文具女子博2026で先行体験できます
コピックは2026年6月11日〜14日、有明GYM-EXで開催される「文具女子博トーキョー2026」に出店します。マルチライナープラスを実際に手に取って試し描きできる機会が設けられる予定です。発売前に「育てる道具」の感触を確かめてみてください。
📌 「やっと来た」を、大切にしたい
9色展開、3線幅、インクカートリッジ+ニブ交換対応。数字だけ見ればシンプルなスペックですが、「使い捨てのミリペンが育てる道具になる」という一点の価値は、ずっとモヤモヤしていたコピックユーザーには刺さるはずです。
交換パーツのコスト感、実際の使い心地、今後の線幅・カラー展開──確かめたいことはまだたくさんあります。Bungu Postでは発売後の使用レポートも続けてお届けします。
まずは文具女子博2026(6/11〜14)で手に取ってみてください。
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