人の家の冷蔵庫の中を見るのは失礼にあたりますが、ペンケースの中身なら見せ合っても大丈夫な気がします。今日は開き直って、自分のペンケースを全部さらけ出してみようと思います。恥を忍んで。
ペンケースというのは、その人の性格が一番出る持ち物のひとつだと思っています。財布よりも、鞄の中身よりも、正直に生き方が出る。「効率を重視するタイプ」なのか「とりあえず持っておきたいタイプ」なのか、開けた瞬間にバレます。そして今日、自分のペンケースを開けてみて、その事実に打ちのめされました。中身、控えめに言って混沌としていました。
改めて見ると、これは「使うもの」と「なんとなく入っている思い出」が完全に混在した、もはや考古学の発掘現場に近い状態です。特に7番目の消しゴムに関しては、いつから角が丸いのか記憶にありません。買った瞬間から丸かった説すら浮上しています。
ミニマリスト派と、詰め込み派の話
ペンケースの中身を語るとき、文具好きは大きく2派閥に分かれるといわれています。「本当に必要なものだけを厳選するミニマリスト派」と、「とりあえず全部持っておきたい詰め込み派」です。ちなみに私は完全に後者です。冒頭から薄々バレていたと思います。
ボールペン1本、シャープペン1本、消しゴム1個。それ以上は持たない、という潔い人たちです。「本当に使うものだけ」という美学があり、ペンケースも薄くて軽い。カバンの中がスッキリしていて、忘れ物もしにくい。話を聞くと大体「使わないものが入っているとストレスなんです」と、清々しい顔で言います。羨ましいと同時に、なぜか少し腹が立ちます。理不尽な感情です。
「使うかもしれないから」を合言葉に、あらゆる文具を持ち歩くタイプです。カラーペン10色セット、修正テープ、ものさし、ハサミ、ホッチキス(芯付き)。ペンケースというより、もはや移動式文具店です。重さで肩が痛くなることがありますが、「いつか使うかもしれない」の呪縛から逃れられません。実際に使う頻度は全体の3割程度ですが、残り7割にも「いてくれるだけで安心する」という謎の存在価値があります。
- ペンケースのチャックが半分しか閉まらない → 詰め込み派
- 持ち物リストを見て「これで全部?」と聞き返される → ミニマリスト派
- 正体不明の物が最低1つは入っている → 詰め込み派
- ペンケースを人に見せるとき謎の緊張感がある → 完全に詰め込み派
- 「これ何に使うんですか」と聞かれて即答できないものがある → 詰め込み派(重症)
ちなみに詰め込み派の中でも「実用詰め込み型」と「安心詰め込み型」に細分化できます。実用詰め込み型は本当にあらゆる場面に対応できるよう考えて持っている優秀な人たちで、安心詰め込み型は考えていないけどとにかく手放せない人たちです。私は完全に後者です。正体不明の鍵、本当に何なんでしょうか。
「捨てて後悔するかもしれない不安」の方が、
いつも勝ってしまう。
それでも、これでいいと思っている理由
ミニマリスト派の合理性は本当に尊敬しています。でも詰め込み派にも詰め込み派の言い分があって、それは「ペンケースは思考停止で持ち歩ける、小さな安心材料の集合体」だということです。使わない蛍光ペンも、角の丸い消しゴムも、正体不明の鍵も、それぞれが「もしものときのお守り」として存在している。合理的じゃないけど、それが心理的な安心につながっているなら、それはそれで機能していると言えるんじゃないでしょうか。言い訳っぽく聞こえますが、本気でそう思っています。
とはいえ、さすがに正体不明の鍵は今度こそ捨てようと思います。多分。たぶん次のペンケース整理のときに。来年くらいに。
📌 まとめ
ペンケースの中身は、その人の性格をそのまま映し出す鏡です。ミニマリスト派も詰め込み派も、それぞれのやり方で文具と付き合っています。正解はありません。
ただ、正体不明の鍵だけは、そろそろ持ち主を思い出すか、諦めて捨てるかした方がいいと思います。自戒を込めて。
