直木賞作家・角田光代さんが、愛猫家としての経験を生かして初めて書き下ろした絵本『ねこがしんぱい』がこのほど発売されました。愛する家族だからこそ、ついつい心配しすぎてしまう。そんな家族の姿をユーモラスに描いた温かみのある一冊です。
物語は、家に一匹の猫・たまこがいる3人家族の視点から展開します。出勤や登校で家を出る前に、たまこが一人ぼっちで寂しくないか、ティッシュをいたずらしていないか、迷子になっていないか―家族のだれもが心配でたまりません。しかし、家族が知らないたまこの真実は全く違っていました。
絵を担当するのは、静物画や風景画で活躍する洋画家・小池壮太さん。静謐で温かみのある画風が、角田さんのテキストと完璧に調和し、読者を微笑ましい世界へ引き込みます。
対象年齢は4歳からとなっており、お子さんとご家族で一緒に楽しめるのも魅力です。心配という名の愛情、そして平穏な日常の大切さに気付かせてくれる、読後は日常がたまらなく愛おしくなる絵本。ぜひ手に取ってみてください。
